今回は、2020年式 トヨタ GRスープラ RZへバブリング施工を行いました。
GRスープラは、トヨタを代表するスポーツカー「スープラ」の伝統を受け継ぎながら、BMWとの共同開発によって誕生したモデルです。
今回施工したRZグレードには、BMWのさまざまなハイパフォーマンスモデルにも採用されている、3.0L直列6気筒ターボエンジン「B58」が搭載されています。
B58エンジンは、低回転域から発生する力強いトルクや滑らかな吹け上がりだけでなく、直列6気筒特有の太く伸びやかなエンジンサウンドも大きな魅力です。
今回は、そのB58エンジンが持つ本来の音質を活かしながら、アクセルオフ時に迫力のあるバブリングサウンドを楽しめるよう、ECU内部のデータを車両に合わせて調整しました。
2020年式 GRスープラ RZの車両情報
- メーカー:トヨタ
- 車種:GRスープラ
- グレード:RZ
- 年式:2020年式
- 型式:A90系
- エンジン:3.0L 直列6気筒ターボ
- エンジン型式:B58
- 駆動方式:FR
- トランスミッション:8速AT
- 施工内容:バブリング施工
GRスープラに搭載されるB58エンジン
GRスープラ RZに搭載されているB58は、BMWが開発した3.0L直列6気筒ターボエンジンです。
直列6気筒エンジンは、エンジンの構造上、振動が少なく滑らかに回転しやすいという特徴があります。さらにB58は、低回転域から十分なトルクを発生するため、街乗りでは扱いやすく、高回転まで回した際にはスポーツカーらしい力強い加速を楽しめます。
また、B58はECUチューニングとの相性が良いエンジンとしても知られており、Stage1やStage2だけでなく、バブリングやスピードリミッター変更など、さまざまなECUセッティングが可能です。
今回の車両では出力アップを目的としたStage1チューニングは行わず、バブリング機能のみを追加しています。
バブリング施工とは
バブリングとは、アクセルを戻した際にマフラーから「パンパン」「バラバラ」といった破裂音を発生させるセッティングです。
海外では「Pops & Bangs」「Crackle Map」「Overrun」などと呼ばれることもあり、スポーツモデルやスーパーカーの一部では、純正状態でも似たような制御が採用されています。
バブリング施工では、アクセルを戻した際の点火時期や燃料カット制御、エンジン回転数、アクセル開度などに関係するECUデータを調整します。
単純に走行中の燃料を濃くする施工ではありません。通常の加速中や一定速度で走行している状態ではなく、アクセルオフ時に条件が成立した場合のみ、排気側で燃焼が発生しやすい状態を作ります。
そのため、アクセルを踏んで加速している最中に常時燃料が濃くなるようなものではなく、バブリングを作動させる条件に入ったときだけ制御が変化します。
GRスープラに合わせてECUデータを調整
バブリング施工は、単純に音を大きくすればよいというものではありません。
作動する回転数が低すぎると、街中で少しアクセルを戻しただけでも頻繁に音が発生してしまい、扱いにくくなる場合があります。
反対に、作動回転数を高く設定しすぎると、普段の走行ではほとんどバブリングを鳴らせなくなってしまいます。
そのためZARION-Xでは、車両のマフラー仕様やオーナー様の使用環境、希望する音の強さなどを確認したうえで、作動する回転数や条件を調整しています。
今回のGRスープラについても、通常走行時の扱いやすさを大きく損なわず、アクセルを踏み込んだ後に戻すことで、スポーツカーらしいバブリングサウンドを楽しめるよう設定しました。
B58の太く滑らかな排気音にバブリングが加わることで、4気筒エンジンとは異なる、直列6気筒らしい厚みのあるサウンドに仕上がっています。
実際のバブリングサウンド
施工後のバブリングサウンドは、以下のYouTube動画からご確認いただけます。
バブリングを鳴らす方法
バブリングは、基本的にエンジン回転数をある程度上げた状態からアクセルを戻すことで発生します。
停車中にニュートラルやパーキングで空ぶかしをした場合と、走行中にギアが入った状態でアクセルを戻した場合では、エンジンへかかる負荷や排気の流れが異なります。
そのため、停車状態では音が控えめでも、実際の走行中にはよりはっきりとバブリングが発生する場合があります。
また、AT車の場合は、マニュアルモードやスポーツモードを使用して低いギアを維持すると、エンジン回転数を保ちやすくなり、バブリングを鳴らしやすくなります。
アクセルを一気に離す方法だけでなく、アクセル開度を少し残しながら戻すことで音の出方が変化する場合もあります。
車両によって鳴らしやすい操作方法が異なるため、施工後の試走で作動状態を確認しながらご説明します。
マフラーや触媒の仕様によって音が変わります
バブリングの音量や音質は、ECUデータの設定だけで決まるものではありません。
純正マフラー、社外マフラー、ダウンパイプ、スポーツ触媒、触媒ストレートなど、排気系の仕様によって音は大きく変化します。
純正マフラーと純正触媒の車両では、比較的まとまりのある低めの音になりやすく、音量も控えめになる傾向があります。
一方で、社外マフラーやダウンパイプが装着されている車両では、排気音が外へ抜けやすくなるため、一発一発の破裂音が大きくなり、バブリングがより明確に聞こえるようになります。
特に触媒ストレートやフルストレートに近い排気仕様では、非常に大きな破裂音や、瞬間的な炎が発生する可能性もあります。
そのため、同じGRスープラで同じECU設定を使用したとしても、マフラー仕様が異なれば、実際に聞こえる音量や音質も変わります。
好みに合わせて強さや作動回転数を調整可能
ZARION-Xでは、バブリングの強さや作動する回転数を、ご希望に合わせて調整できます。
例えば、街乗りで自然に楽しめる控えめな仕様、スポーツ走行時にはっきり聞こえる標準的な仕様、イベントや動画撮影向けの強めの仕様など、目的に合わせた設定が可能です。
ただし、音を強くすればするほど、触媒やマフラーなどの排気系部品へかかる負担も大きくなります。
長期間安心して楽しみたい場合は、最大限強い設定にするのではなく、車両の仕様に合った適度な強さに調整することをおすすめします。
バブリング使用時の注意点
バブリングは、純正状態とは異なる点火時期や燃料制御を使用し、排気側で燃焼を発生させるセッティングです。
そのため、通常走行と比べてマフラーや触媒、排気温度センサーなどの排気系部品へ熱や負荷がかかります。
特に純正触媒が装着されている車両で、強いバブリングを長時間連続して使用すると、触媒内部の温度が上昇し、劣化を早める可能性があります。
施工後は、以下の点に注意してご使用ください。
- エンジンが十分に暖まってから使用する
- 長時間連続してバブリングを鳴らさない
- 停車状態で何度も空ぶかしを繰り返さない
- エンジンチェックランプが点灯した場合は使用を控える
- 異音や焦げたような臭いを感じた場合は点検する
- 住宅街や深夜など、周囲へ迷惑がかかる場所では使用しない
バブリングは、正しい使い方を意識し、必要な場面で楽しんでいただくことが重要です。
長時間の火柱を出す設定について
排気系の仕様やバブリングの強さによっては、マフラーから瞬間的に炎が発生する場合があります。
ただし、長時間にわたって火柱が出続けるような設定は、リアバンパーやディフューザー、周辺部品へ引火する危険があります。
また、公道で大きな炎を発生させる行為は、安全面だけでなく法令や周囲への影響という点でも推奨できません。
ZARION-Xでは、安全性を考慮し、長く火柱が出続けることを目的としたセッティングは行っていません。
GRスープラはStage1 ECUチューニングにも対応
今回の車両はバブリングのみの施工ですが、GRスープラ RZはStage1 ECUチューニングにも対応しています。
Stage1では、ブースト圧や点火時期、燃料噴射、トルクリミッターなどを調整することで、B58エンジンが持つ性能をさらに引き出します。
バブリングだけを追加することも可能ですが、加速性能も向上させたい場合は、Stage1とバブリングを組み合わせた施工も可能です。
施工の可否やECUロック解除の必要性については、年式や車両のソフトウェアバージョン、ECUの状態によって異なります。
お問い合わせの際は、車種、グレード、年式、型式、現在のマフラー仕様をお知らせください。
2020年式 GRスープラのバブリング施工はZARION-Xへ
ZARION-Xでは、GRスープラをはじめ、BMW、メルセデス・ベンツ、Audi、Volkswagen、Porsche、Abarthなど、さまざまな輸入車・国産スポーツカーのECUチューニングに対応しています。
バブリングの強さや作動回転数についても、一律のデータを使用するのではなく、車両仕様やオーナー様のご希望に合わせて調整します。
純正マフラーで自然なバブリングを楽しみたい方、社外マフラーのサウンドをさらに活かしたい方、Stage1と同時に施工したい方もお気軽にご相談ください。
お問い合わせの際は、以下の情報を記載していただけると、施工可否や料金をご案内しやすくなります。
- メーカー・車種
- グレード
- 年式
- 型式
- 現在のマフラーや触媒の仕様
- 希望するバブリングの強さ
- お住まいの都道府県
