今回ご紹介するのは、2025年式 トヨタ GR Supra RZ(A91 / 6MT) へのバブリング施工事例です。
A90 / A91スープラは、BMW製B58エンジンを搭載した非常に完成度の高いスポーツカーとして知られています。純正状態でも十分に速く、シャシーやエンジンのポテンシャルも高く、少し手を入れるだけでかなり印象が変わる車です。
その中でも今回の車両は、2025年式のマニュアルモデル。近年モデルらしく制御面でも変化があり、施工にあたってはまずECUロック解除が必要な個体でした。
今回はそのロック解除を行ったうえで、ちょうど2週間で取付け・バブリング施工まで完了。
さらに今回のA91 MTは、A90と比較すると純正状態でバブリングが出にくい方向の仕様になっており、消音方向の制御も強めだったため、通常よりも少し強めのセットアップで仕上げています。
結果として、ただ「鳴るようにした」だけではなく、A91 MTの持つ少し大人しめな純正キャラクターを、しっかり“遊べるスポーツカー”側へ引き寄せる施工になりました。
A91スープラ(MT)はA90と何が違うのか
同じ現行GRスープラ系であっても、A90とA91では細かいフィーリングや制御の違いがあります。
一般的に「A90スープラ」と一括りに語られがちですが、実際の施工では年式や仕様によって挙動やセッティングの方向性が変わることが少なくありません。
今回のA91 MTで特に感じるのは、純正のままだとバブリングを出しにくい仕様になっているという点です。
A90系の初期モデルに比べると、
- ・アクセルオフ時の演出が控えめ
- ・純正制御での消音方向が強い
- ・全体として“鳴りにくい”“残りにくい”印象がある
という特徴があり、単純に軽く触るだけではオーナーが期待するような分かりやすいバブリング感まで出ないことがあります。
つまり、今回のようなA91 MTでは、
「少し触ればすぐ鳴る」ではなく、「車両の特性を踏まえて、狙ってしっかり作る」必要がある
ということです。
そのため今回は、純正の静かめな方向性や消音機能の強さを踏まえたうえで、A90より一段強めの方向で設定を行いました。
今回の施工車両について
今回施工したのは、2025年式 トヨタ GR Supra RZ(A91 / 6MT) です。
この年式の個体では、まず施工前提としてECUロック解除が必要でした。
近年モデルはセキュリティ面や保護制御が強化されており、古い年式のようにそのままアクセスできるケースばかりではありません。
今回は、
- ・ECUロック解除
- ・取付け
- ・バブリング施工
という流れで進め、ロック解除からちょうど2週間で施工完了となりました。
「最近の年式だから時間がかかりそう」「ロック解除が必要だとかなり大変そう」と感じる方もいるかもしれませんが、今回の流れとしては比較的スムーズに進めることができました。
今回のバブリング施工の方向性
今回の一番のポイントは、やはり
A91 MTの純正制御はA90よりバブリングが出しにくく、しかも消音機能が強い
という点です。
そのため、今回の施工では単に“少し鳴るようにする”のではなく、オーナーがしっかり体感できるレベルまで持っていくために、やや強めのバブリング設定を採用しました。
ただし、強くすればいいというものでもありません。
バブリングは、派手さだけを追いすぎると不自然になったり、車のキャラクターと噛み合わなくなったり、使い方によっては負担面も無視できなくなります。
そこで今回は、
- ・A91 MT特有の“純正で鳴りにくい”特性を補う
- ・アクセルオフ時の演出として分かりやすく、でも破綻しないバランスにする
という方針でまとめています。
A90の初期モデルに比べると、A91 MTはどうしてもそのままだと控えめな印象になりがちですが、今回の施工によって、
しっかり踏んで、しっかり抜いた時に、ちゃんとスポーツカーらしいリアクションが返ってくる仕様 に仕上がりました。
施工後の印象|“静かめ純正”から“ちゃんと楽しい”へ
施工後の印象として一番大きいのは、やはりアクセルオフ時の存在感です。
純正状態のA91 MTは、全体として上品でまとまりが良い反面、「もう少し反応が欲しい」「せっかくのB58なのでもう少し遊びたい」と感じるオーナーも少なくないと思います。
特にバブリングに関しては、A90系のイメージを持っていると、A91 MTの純正は少しおとなしく感じやすいです。
今回の施工後は、その印象がかなり変わります。
- ・アクセルを抜いた瞬間の演出が分かりやすい
- ・純正では抑えられていた“鳴り”の楽しさがしっかり出る
- ・マニュアル車らしい操作との相性も良く、走らせる楽しさが増す
という形で、A91 MTのキャラクターがよりスポーティに、より感情的になります。
言い換えるなら、
「速いスープラ」から、「音でも気分が上がるスープラ」に変わる
という感じです。
A91 MTはまだまだ伸び代の大きい車
今回の施工はバブリングがメインですが、この車の魅力はそれだけではありません。
むしろA91 MTは、今後の伸び代まで含めて非常に面白い個体です。
今後もしStage1 ECUチューニングを入れるなら、参考値としては画像にある通り、
- ・純正:382hp / 500Nm
- ・Stage1:420hp / 620Nm
- ・Stage2:450hp / 650Nm
あたりのスペックが十分狙えるレンジです。
この時点でもかなり体感差は大きく、
中間加速、アクセルレスポンス、踏み足した時の押し出し感は、純正とは明確に違うものになります。
さらに、今後吸排気に手を入れていけば、
450hpクラスまではかなり現実的に狙えるポテンシャルがあります。
つまりこのA91 MTは、
- ・今回はバブリングでまず“楽しさ”を引き上げる
- ・次にStage1で“速さ”を一段上げる
- ・さらに吸排気で“もっと上”を狙う
という流れがしっかり描ける車です。
そういう意味では本当に、
伸び代しかない車 と言っていいと思います。
バブリングだけでも満足度は高い、でもその先も面白い
今回改めて感じたのは、A91 MTはまずバブリングだけでもかなり満足度が高いということです。
なぜなら、もともと純正で少し抑えられているぶん、施工後の変化が分かりやすいからです。
A90より鳴りにくい、消音機能が強い、というマイナスに見える部分も、見方を変えれば施工後の変化幅がしっかり感じられるということでもあります。
そのうえで、この車は単に音だけで終わる車ではありません。
B58エンジンのポテンシャル、マニュアル車ならではの楽しさ、今後のStage1や吸排気変更との相性まで考えると、今回のバブリング施工は
この車の“最初の一歩”としてすごく良い内容だったと思います。
まとめ|A91スープラ(MT)は、今後の進化まで含めて楽しめる1台
今回は、2025年式 トヨタ GR Supra RZ(A91 / 6MT) にバブリング施工を行いました。
この年式の個体はECUロック解除が必要でしたが、ロック解除からちょうど2週間で取付け・施工まで完了。
そして施工面では、A90と比べてA91は純正でバブリングがしにくく、消音機能も強い仕様であることを踏まえ、強めの設定で仕上げています。
結果として、
- 純正では少し控えめだった演出をしっかり引き出し
- A91 MTらしい走らせる楽しさを音でも感じられるようにし
- さらに今後のStage1や吸排気変更まで見据えた土台づくり
として、非常に面白い施工になりました。
今後Stage1を入れれば420hp / 620Nmクラス、
さらに吸排気を進めれば450hpクラスも十分狙えるポテンシャルがあります。
本当に、
まだまだここからが楽しい、伸び代しかない車 です。
A91スープラ(MT)のバブリング施工やECUチューニングをご検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
